飲みときどき推し

色々推しつつ麦葡萄芋由来の酒全般を何かにかこつけこじつけ嗜んでいます。今の推し→ゴールデンカムイ、Perfume、ハロプロ(主に娘。とBEYOOOOONDS)等

ビールとかいう無限に可能性が開かれたお酒、さらに「温度」でもっと楽しめていいという主張

先週末・今週末と、ヤッホーブルーイングさんの #おうち超宴 で昼からしこたまエールビールを飲んでいまして。

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(超宴2日間で飲んだ缶たち。燦燦オーガニックとクラフトザウルスを開けられなかったのが悔やまれる)

 

最近はワインと焼酎、それにビールはもっぱら黒ラベル&きたのほしばっかり飲んでいてクラフトビールはご無沙汰だったのだけど、いやー改めてクラフトビールは美味しいし楽しい…!

そもそもビールが他のお酒と比べて原料の種類が多いので、醸造の幅の掛け算が桁違いなのよね。ワイン日本酒焼酎は基本的に「米/麦/芋/葡萄etc.+酵母/麹+水」の3要素。ビールは「麦芽+ホップ+酵母(+副原料)+水」と4ないし5要素ある。

ワインや日本酒で米・麦の品種やワイナリー・蔵の違いによる味わいの違いを楽しむのももちろん楽しい飲み方で好きなのだけど、ビールは同じ麦やホップ間での違いのみならず、麦とホップの組み合わせ、さらには副原料の自由度もあり、より直接的に違うビールを作れる幅・懐の広さがすごいんですよね。その立役者たるホップには足を向けて寝られない。脚を収納して寝るしかない。

 

で、おうち超宴は4時間にわたる長丁場で、何が起こるかというと、複数種類のおつまみとビールを同時進行するのでビールがぬるくなって気が抜けてくるのですよね。

通常ビールがぬるくなるというとただただネガティブな現象なのだけど、この2日間の超宴でビールを温まらせた結果、冷蔵庫から常温に出して1時間くらいは香りも味もしっかり楽しめる、なんなら1時間の経時変化を楽しめるな?と観測しまして。

 たとえばよなよなエール、よな里で公式アナウンスの飲み頃は「冷蔵庫から出して少し置いたくらいの13度」なのだけど、もうちょっと冷たい9度くらいで飲んでもコク感とノド越しが両立して1杯目にちょうどいいし、その後13度に達したらもちろん美味しいし、さらにぬるく十数度くらいになっても麦のコク感を味わえるという幅の広さがあって。

水曜日のネコやインドの青鬼も同様。泡が消滅するくらい時間が経っても、水ネコならホワイトベルジャンの甘さがより膨らんで感じるし、青鬼は苦みを鮮烈に感じる。

(ただし、よなよなエールが元々モルトを楽しむ向きがあるのに対し、水ネコと青鬼はホップの香りとボディ命なので賞味期限がもうちょっと短いけど)

 

あと、これは消極的な発想起点だけど、ビールを飲みながら寝落ちしたりビールを他のお酒のチェイサーにしたりしているうちに気の抜けてしまったやつって基本的に不味いと思うじゃないですか。あれってホップの香りとガスが飛んでるゆえで、麦汁の味が全面に出たアンバランスさを「飲み慣れない→美味しくない」と感じているんだと思うのよね。

なので、そもそもビールじゃなく麦汁を飲むという意識で、料理・スナックの風味をホップ無視で麦汁向けにチューニングしてやったらそれはそれで新しい飲み方になるのでは?という気もする。

 

ビールは喉越しだけじゃない!とはビール愛好家の常識だけど、麦芽とホップの素材・醸造によるビールの種類・銘柄の違いを楽しむのに加えて、温度変化を楽しむというのもビールの種類によっては結構アリだと思う。

今のビールって常温の外飲みに弱いけど、それこそ春のお花見・秋の紅葉狩りシーズンに、温度が上がってもそれはそれで楽しむ飲み方を導入したらもっとビールシーンの幅が広がるんじゃないかなあ。今年の紅葉狩りシーズンに試してみよう~。